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アロマ王者決定戦はジャスミンVSローズ

春になると街の一角に甘~い花の香りが漂っていることありますよね?
少しメロンのようでもある質量感のある甘い香り、その正体はジャスミンです。
ジャスミンの花びらからとれる精油は非常に高価です。

「花の精油の王」の名

なぜなら、香りが一番強くなる早朝に、人力でひと花ひと花丁寧に摘み取らなければならないからです。
ジャスミンの香りの抽出はとても難しく、ほんの少しのオイルを得るにも山のような花が必要です。
あんなに小さな花を短時間に大量につみとるには、どれだけの労力が必要なのか気が遠くなる思いです。
まさに「花の精油の王」の名にふさわしい、手間隙のかかりようです。

その香りはまさにゴージャスの一言!情緒に訴えかける香りで、不安を和らげて自信を取り戻すパワーを与えてくれます。
ジャスミンが王ならば女王はどの香りなのでしょうか?

やはりそれは古代からたくさんの人を魅了し続けているローズでしょう。
ローズもまたジャスミン同様に抽出には大量の花が必要です。
オイル1滴あたりバラの花50個が必要だそうです。

人の心の中に入り込み寄り添ってくれる香り

「ローズ・オットー」は水蒸気蒸留法で抽出したもの「ローズ・アブソリュート」は溶剤抽出法で抽出したものです。
どちらも「香りの女王」の名前にふさわしい、美しさと深みをたたえた馥郁とした香りです。
ジャスミンのようにドーンとした存在感はありませんが、いつの間にか人の心の中に入り込み寄り添ってくれるような香りです。

ストレス、緊張、不安などの中にある人のことを優しく包んでくれるような香り。
以上のように、香りにはそれぞれまるで人格のような香格ともいうべきものがあります。

ある人にとってはとても心地よく感じられる香りでも、別の人にとっては不安を感じさせるような香りであることも、至極当然のことでしょう。

また、一人の同じ人間でも、ある時は好きだった香りが別のある時には嫌いになっていたということもめずらしくありません。
嗅覚は理性でコントロールできませんから、逆にいつも好きだった香りが今日はキツイというようなことがあった場合には、心身の不調の黄色信号ともいえるのかもしれませんね。