いよいよアロマセラピストの資格取得も間近。
夕子さまがサロン「キミツ」の経営を受け継ぐことになって一番変わったのは、
サロンが病院併設になったということでした。
代替医療を求めている人にあまり対応NG
夕子さまはじつは皮膚科医・内科医。
今までは大学病院に勤務していましたが、お屋敷の一部を改築してクリニックにして、開業することにしたのです。
とにかくこのお屋敷は大豪邸ですから、一角にエステサロンを作ろうとクリニックを作ろうと、まだまだ余っています。
独身の夕子さまがロッキーと住むには広すぎるぐらいです。
格安で一部屋貸してくれないかしら……。
クリニック併設になったことで、わたくしがアロマセラピストの資格を取得することがますます期待されるようになってきました。
と、申しますのも、わたくし以外のエステテシャンはどちらかというとフェイシャル専門で、皮膚科の患者さんで医学的ではなくエステ的なアプローチも求めている方に施術を提供することはできても、
内科医の患者さんで代替医療を求めている人にあまり対応できないのです。
このような時に、やはり一番役立つエステテシャンはアロマセラピストです。
大病院でも一角にアロマセラピーコーナーを設けているところもあると聞きます。
西洋医学では対処療法しかない症状に対しても、心身の奥底からの癒しを提供しようとしているアロマセラピーならば、より深い施術をすることもできるかもしれません。
メディカルアロマセラピーとは
また、何らかの病気を抱えているということはストレスにさらされている状態でもありますから、そういったストレスを少しでも軽減するためにアロマセラピーは有効といえるでしょう。
病は気からといいますいが、少しでもストレスを減らすことが回復への近道でもあります。
わたくしがメディカルアロマセラピーコースを選択しておいてよかったとしみじみ思います。
じつはメディカルアロマセラピーとは、イギリス式アロマセラピーとは違い、フランスやベルギーで医療行為として認められているものなのだそうです。
そして、最近知ったことなのですが、じつは動物のためのメディカルアロマセラピーというものもあるのだそうです!
ペットのためにメディカルアロマを使用したカウンセリング方法などもあるようでとても気になります。
チャッピーもロッキーもいきなりわたくしに心を開いてくれましたから、もしかしたらその方面でわたくしの才能が開花してしまうこともありそうな予感がしています。
もし、晴れてメディカルアロマセラピストの資格試験に合格することができたら、次はそんなことも勉強してみたいなと思っています。
私と同じエステティシャン仲間にはアメリカ留学に高校生で行ってセラピストとして学んできた人もいます。
日本とアメリカではアロマセラピーの需要が違うそうで、スキルアップをしっかりして技術を磨けば生計がなりたつとか。さすがアメリカだなぁと。
今からアメリカ留学というのは遅いと思うので、自分の子供がもし行きたいと言い出したら知見を広げるためにも行かせてあげたいなぁと思います。
人間に対しても、動物に対しても、じっくりと向き合って心身の悩みを解決できるアロマセラピストになるために、ますます頑張りたいと思います。
この豪邸の一角に動物病院もできちゃえばいいのになあ……
なんて都合のいいことを考えている、ひとみ・来月には32歳です。
それではみなさま、ごきげんよう。